エコ商品「ドライミスト」

連日、暑い日が続きます。
昔は、日中暑くても、朝晩はもう少し温度が下がり、
寝苦しいと感じることは
今ほど多くなかったような感じがするのですが、
単なる気のせいでしょうか。
それとも、これが、ヒートアイランド現象なのかな。

ということで、今日は、
環境に優しいエコ商品、
「ドライミスト」をご紹介したいと思います。

ドライミストは、水に圧力をかけて霧状に噴出し、
そのミストが空気中で蒸発するときの
気化熱吸収作用を利用して周辺の温度を下げる
新しいタイプの冷却システムです。

2003年頃から研究が進められ、
2005年の「愛・地球博」でお披露目となりました。
現在は、六本木ヒルズのメインエントランス、
秋葉原クロスフィールド、新丸の内ビルなどで
利用されています。

ドライミストのメリットは以下の通りです。

1.エアコンとは違って、のどを痛めることがない。
2.電気代は8畳向け家庭用エアコンの1/4〜1/8。
3.室外機から廃熱を出さないので、ヒートアイランド現象
  の減少に役立つ。

植物は根から吸い上げた水を
葉っぱから蒸発させることで、
葉の温度を調節していますが、
ドライミストは、この「蒸散」という機能を
人口的に作り出したものなのです。

蒸散時に発生する水蒸気は、
非常に微細な粒であるため、
体や服についても濡れたように感じることはありません。
だから、ドライ(乾いた)・ミスト(霧)と言うんだって。

ドライミスト装置の多くは、
クスノキ林の蒸散量と同じ
散布密度になるように設計されているそうです。
おうちに居ながらにして、
森林気分というわけですね。

では、ドライミストを利用すると
実際にどのくらい気温が下がるものなのでしょうか。

六本木ヒルズのドライミストの効果を調査したところ、
風速1メートル/秒で以下で、
霧が拡散しないという条件つきで、
2度ほど温度を下げる効果があったそうです。

エアコンほどの効果はないものの、
室外に熱を排出することがなく、
周辺をまんべんなく涼しくするので、
環境には大変優しい冷房装置といえます。
寝苦しい夜間時なら、十分に機能しますね。

家庭用にドライミストを利用する場合、
ポンプ、配管、ノズルの3点セットを
購入することになります。
特別な仕様のものなので、
入手先は限定されており、
ポンプはGMテック、
配管はスウェージロック、
ノズルはエバーロイ商事となっています。

現在、費用は総額で40万円とややお高めですが、
現在、開発中の新型ポンプが完成すれば、
20万円程度で購入できるようになり、
エアコンとあまり変わらない値段になるとのこと。

気になるランニングコストですが、
1日6時間、1ヶ月180時間使った場合の
エアコンの料金と比較してみると・・・。

ドライミスト   約363円(電気代+水道代)
エアコン   約1584円

いやあ、なかなかお徳です。

ところで、このドライミストを考案したのは、
東京理科大学の辻本誠教授。
将来的には、雨水の再利用や、
太陽電池などを使って、
自然の森と同じエネルギーサイクルを実現しようという
壮大な計画を考えています。

つまり、自然界では、雨水が土に吸収されて、
森が吸い上げて蒸散するというサイクルで
空気を冷やしているわけですが、
ドライミストを使って、このサイクルを
都市に再現しようというわけです。

かなり、わくわくする話じゃありませんか。

(2008/7/29 記)