ごりやくで繁盛するヤオコー

ローカル小売店には、
とても魅力的なお店がたくさんあります。
昨年2月10日付けのデイリーアイで、
伝説のスーパー「さいち」
を取り上げましたが、
埼玉県にも伝説のスーパーがありました。
ヤオコーです。

ヤオコーは単体で、1990年より、
17期連続増収増益を続けています。
さいち同様、全国各地から関係者が
お店見学にやってくるそうですよ。

このヤオコー、実は、
さいちと縁があります。
川越南古谷店で、
パート従業員が作る「手作りおはぎ」は、
さいち仕込なのです。
開店前にパートのおばさんたちが、
仙台の秋保(あきう)温泉に泊り込みで、
“おはぎ研修”を受けたそうですよ。
無添加で手作りの素朴なおはぎは、
2個入り198円で、土日には、
1日500個売れる大人気商品なんですって。
本家本元のさいちでは、
1日平均5000個も売れるというから驚きです。
さすが、さいち様。

ヤオコーは、コープ、マミーマート、ベルク、
マルヤなどの競合他社より抜きに出て、
地場で最大の売上げ規模を誇っています。
その強さの秘密、特別なものではありません。
当たり前のことを、当たり前に積み重ねてきただけ。

ポイントは3つ
1.人の育成
2.消費者目線のサービス
3.常時低価格。販促サービスで勝負しない

得に人の育成には、大変力を入れていて、
パートさんを訓練して、
プロに育て上げるノウハウに定評があります。
新店開店の3ヶ月前までにパートさんの採用を終え、
研修にたっぷりと時間をかけます。
業界の常識では、1〜2ヶ月前から採用とのことなので、
その違いがよくわかります。
また、研修の段階から、
開店後と同じ水準の給与を支給するそうです。
パートさんを大切にするから、
スーパーパートナーがたくさん育つんですね。
ちなみに、ヤオコーでは、パートさんのことを
パートナーと呼ぶそうです。

販売の特徴は、
どうやって食べてもらうかを提案しながら、
商品を販売することです。
売り場にパートナーさんたちの手作りレシピである
「本日のおすすめメニュー」をたくさん並べて、
自由に持ち帰ってもらいます。
気に入ったレシピがあれば、当然食材も売れますね。

さらに、トヨタ張りのカイゼン、
で経営効率を高めています。
また、ポイントカードは導入せず、
販促をかけません。

創業理念がいいですね。
『地域のお客様の生活に密接に関わり、
そのお役に立つことで「ごりやく(利益)」がいただける。』
ごりやくというのがいいじゃないですか。
地方スーパーは本当に魅力的です。


(2007/2/5 記)